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性行為未経験なら子宮頸がん検診は不要?受けるべき理由と注意点を解説

[2025.11.26]

性行為の経験がない女性でも、20歳を過ぎたら2年に1度の子宮頸がん検診が推奨されています。子宮頸がんの主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)ですが、HPVはまれに性行為以外の経路でも感染する可能性があるとされています。

この記事では、性行為未経験の女性が子宮頸がん検診を受けるべき理由や検査時の注意点、知っておきたい子宮頸がん対策を解説します。正しい知識を身につけ、将来の健康管理に役立てましょう。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関する検査・治療に対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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性行為未経験でも子宮頸がん検診を受けるべき理由

性行為未経験でも子宮頸がん検診を受けるべき理由は、以下のとおりです。

  • HPV陰性の子宮頸がんも存在するため
  • 将来の変化に早く気づくため

HPV陰性の子宮頸がんも存在するため

子宮頸がんの主な原因はHPVへの感染であり、性行為によって感染するとされています。まれに母子感染や皮膚接触、間接的な接触などでHPVに感染する可能性もあり、性行為以外での感染は全体の1〜2%程度とされています。HPVが関与しない「HPV陰性」の子宮頸腺がんなどの子宮頸がんも存在するため、性行為の有無に関係なく注意が必要です。

子宮頸がん検診では、子宮頸がんだけでなく、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科疾患が見つかることもあります。子宮筋腫は30歳以上の女性の約20〜30%に見られる良性の腫瘍で、過多月経や月経痛、貧血などを引き起こします。卵巣腫瘍に関しては、初期には自覚症状が乏しいため、定期的な検診による早期発見が大切です。

性行為の経験がない場合でも子宮頸がんやその他の婦人科系疾患にかかる可能性はあります。自分の健康を守るためにも、性行為の有無にかかわらず、定期的に検診を受けましょう。

将来の変化に早く気づくため

日本産科婦人科学会では、20歳以上の女性に対して、性行為の有無にかかわらず2年に1回の子宮頸がん検診(細胞診)を推奨しています。将来、性行為の機会が訪れた際にHPVに感染するリスクが高まることを想定し、子宮の健康状態を把握しておくことが大切です。

性行為未経験の若い時期から定期検診を受けることで、子宮頸部に起こる変化を早期に発見できる可能性が高まります。

性行為未経験者の検査方法

性行為未経験の場合の検査方法として、以下の3つをご紹介します。

  • 超音波検査
  • 腹部超音波検査
  • 直腸超音波検査

超音波検査

超音波検査は、体への負担が少なく、痛みを伴わないとされる検査方法です。性行為未経験の女性でも安心して受けることができ、婦人科の検査として広く活用されています。子宮頸がん検診では、一般的に経腟超音波検査が用いられ、腟内に細いプローブを挿入して子宮や卵巣の状態を確認します。

性行為未経験の方の中には、腟内への器具挿入に抵抗を感じることもあります。不安がある場合は、検査前に医師へ相談しましょう。超音波検査は、子宮頸がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科疾患の早期発見につながる検査です。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、プローブをお腹に当てて行う検査で、腟内に器具を入れずに子宮や卵巣の状態を確認できる方法です。痛みがほとんどなく、婦人科検診が初めての方や、痛みに敏感な方でも安心して受けられます。検査前には、膀胱に尿を溜めるため、水分を多めに摂るよう指示されることがあります。

検査時間は約5~10分で、仰向けに寝た状態で、呼吸の調整や腹部の動きに合わせて検査が行われます。結果はその場で確認され、医師から直接説明を受けることができます。性行為未経験の方で腟内検査に抵抗がある場合でも、腹部超音波検査によって子宮や卵巣の状態を把握できる可能性があります。

直腸超音波検査

直腸超音波検査は、肛門から専用のプローブを挿入し、直腸側から子宮や卵巣の状態を確認する検査方法です。子宮の後方や直腸との位置関係を詳しく調べることができ、子宮内膜症や子宮腺筋症の診断に役立つとされています。腹部超音波検査で異常が疑われた場合や、他の検査で明確な診断が得られない場合に、医師の判断で実施されることがあります。

検査時間は10〜15分程度で、不快感を伴うことはあるものの、強い痛みはほとんどないとされています。直腸からの検査という特性上、性行為未経験者にとっては心理的な負担を感じやすいです。検査の必要性や方法については、事前に医師とよく相談し、納得したうえで受けましょう。

性行為未経験で子宮頸がん検診を受ける際の注意点

性行為未経験で子宮頸がん検診を受ける際の注意点について、以下の内容を解説します。

  • 性行為未経験であることを事前に伝える
  • リラックスして検診を受ける
  • 検査後はナプキンを当てて過ごす

性行為未経験であることを事前に伝える

初めて子宮頸がん検診を受ける際には、自分が性行為未経験であることを事前に医師へ伝えることが大切です。情報を伝えることで、医師は負担の少ない検査方法を選択し、安心して受診できるように配慮します。性行為未経験の場合、一般的な細胞診を行う必要がない場合もあり、検査方法が調整される場合があります。

子宮頸がんの主な原因であるHPVは、主に性交渉を通じて感染するため、性行為未経験者はHPVに感染しているリスクが低いと考えられています。初めての検診には不安な気持ちもありますが、事前に相談することで、安心して検査を受けられる環境が整います。

リラックスして検診を受ける

子宮頸がん検診では、体に力が入ってしまうと痛みを感じやすい場合が多いです。初めての検診では緊張しやすいため、できるだけリラックスした状態で受診することが大切です。検診前は、深呼吸をしたり音楽を聴いたりと、自分に合った方法で心を落ち着かせましょう

緊張が強い場合は、あらかじめ医師に伝えましょう。使用する器具を温めたり、ゼリーを多めに使って滑りをよくしたりといった配慮をしてもらえる場合があります。必要に応じて、鎮痛剤を使用することも可能です。女性医師が在籍しているクリニックや院内が明るく清潔で、プライバシーに配慮したクリニックを選ぶのも一つの方法です。

検査後はナプキンを当てて過ごす

子宮頸がん検診のあと、少量の出血が見られることがあります。出血は、子宮頸部の細胞を採取する際にブラシで軽くこするために起こります。多くの場合は自然に止まりますが、出血が長引いたり量が多かったりする場合は、医療機関に相談しましょう。検査後はナプキンを当てて様子を見るのがおすすめです。

タンポンの使用は避け、腟内を傷つけたり感染症のリスクを高めたりしないよう注意が必要です。検診後は激しい運動を控え、入浴は湯船につからずシャワーで済ませると安心です。

性行為未経験でも始められる子宮頸がん対策

性行為未経験のうちから取り組める子宮頸がん予防策は以下の4つです。

  • HPVワクチンを受ける
  • 禁煙する
  • 生活習慣を見直す
  • 定期的に検診を受ける

HPVワクチンを受ける

HPVワクチンは、発がん性のあるHPVへの感染を防ぐためのワクチンです。HPVは性行為の経験がない人でも、まれに接触による感染の可能性があるとされています。2025年に発表された研究では、ワクチン接種率の高い国々で、発がん性HPV型の感染が大きく低下していることが示されました。

性行為の経験がない方でも、将来の感染リスクに備えて、早い段階で接種を受けることが推奨されます。

禁煙する

喫煙は、子宮頸がんを含む多くのがんのリスクを高める要因の一つです。タバコに含まれる有害物質は免疫力を低下させ、体がHPVに対抗する力を弱めます。喫煙によって子宮頸部の粘膜が傷つきやすくなり、HPVの感染や持続につながる恐れがあります。禁煙することは、全身の健康を守るだけでなく、子宮頸がんの発症リスクを下げることが期待されます。

「若いから大丈夫」と油断せず、将来の健康を考えて、禁煙に取り組みましょう。

生活習慣を見直す

健康的な生活習慣を維持することは、免疫機能を高め、HPVを含むさまざまな病気のリスクを下げるために大切です。生活習慣の改善として、以下が挙げられます。

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠時間を確保

加工食品や脂肪分の多い食事は控え、野菜や果物を取り入れましょう。適度な運動は、免疫細胞の働きの活性化につながります。規則正しい生活を送ることで、子宮頸がんをはじめとする多くの病気の予防が期待されます。

定期的に検診を受ける

子宮頸がん検診は、20歳を過ぎたら性行為の有無にかかわらず、2年に1度は受けることが推奨されています。子宮頸がんの大半はHPV感染が原因ですが、HPV以外の要因によって発症するケースも存在するため、性行為未経験の方でも検診は大切です。子宮頸がんは早期に発見されれば治療の選択肢が広がり、子宮を温存できる可能性も高くなります。

まとめ

子宮頸がんの主な原因は、性行為によって感染するHPVですが、性行為未経験の方でも感染の可能性があります。HPV以外の要因で子宮頸がんを発症するケースもあるため、20歳を過ぎたら性経験の有無にかかわらず、2年に1度の子宮頸がん検診が推奨されています。

性行為未経験の場合でも、検診時に医師へ伝えることで、内診ではなくお腹の上から行う経腹超音波検査など、体への負担が少ない方法を選択することもあります。検診は、早期発見・早期治療につなげる大切な機会です。不安や疑問がある際は、医師に相談し、安心して検診を受けましょう。

参考文献

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