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おりものの臭いの原因とセルフケア方法|予防のポイントについても解説

[2025.12.30]

デリケートゾーンに関する悩みは、周囲に打ち明けづらく、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。中でもおりものの臭いは、多くの女性が不安を感じやすいです。おりものの臭いには、生活リズムの乱れやホルモンバランスの変動など、さまざまな要因が関係しています。

この記事では、おりものの臭いの原因やセルフケア方法、予防のための対策方法について解説します。おりものの臭いは、体調の変化や不調のサインとして現れる場合もあります。正しい知識を身につけることで、状況に応じた対応がしやすくなり、日々の健康管理にも役立てることができます。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関する検査・治療にも対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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おりものの臭いの原因

おりものの臭いの原因には、治療が必要な場合があります。おりものの臭いの主な原因は、以下の5つです。

  • 膣内環境の乱れ:細菌性膣症など
  • 性感染症:トリコモナス膣炎、淋病など
  • ホルモンバランスの変化:更年期、妊娠など
  • 生活習慣:下着の選び方や過度の洗浄に注意
  • ストレスや疲労

膣内環境の乱れ:細菌性膣症など

健康な状態では、膣内には善玉菌と悪玉菌が適切なバランスで存在し、膣本来の自浄作用によって清潔な環境が保たれています。通常は善玉菌が優位な状態にあり、悪玉菌の増殖は抑えられています。善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、臭いの原因となる悪玉菌が増え、膣炎を起こしておりものの状態や臭いが変化することがあります。

細菌性膣症は、必ずしも性行為がきっかけで起こるものではありません。発症すると、おりものから、生臭さを感じる臭いが現れることがあり、色や量に変化が現れる場合もあります。膣内環境が乱れる要因は、以下のとおりです。

  • 過労
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 抗生物質の長期使用
  • 過度な膣内洗浄

これらが重なることで細菌性膣症のリスクが高まる可能性があります。

性感染症:トリコモナス膣炎、淋病など

トリコモナス膣炎や淋病などの性感染症も、おりものの臭いが強くなる要因の一つとされています。

トリコモナス膣炎では、おりものの量が増え、黄色みを帯びたり泡状になったりすることがあり、臭いが強くなるほか、外陰部のかゆみや痛みを伴う場合もあります。淋病では、おりものの量が増加し、色が黄色や緑色に変化することがあります。臭いが強くなるほか、排尿時に痛みを感じることもあります。

性感染症は、主にパートナーとの接触によって感染します。自身の体調管理だけでなく、相手の健康を守るためにも、早めに異変に気づき、適切な対応を行うことが大切です。海外の医療機関による報告では、膣炎が女性の生活の質に大きな影響を与える可能性があることも示されています。

少しでも気になる症状がある場合は、早めに婦人科へ相談・受診することで、症状の改善につながることがあります。

ホルモンバランスの変化:更年期、妊娠など

女性の体調は、ホルモンバランスの変化と深く関わっています。更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下しやすくなります。その影響で膣の粘膜が薄くなり乾燥しやすくなるため、細菌が繁殖しやすい環境となり、おりものの臭いが変化することがあります。

妊娠中はホルモン分泌が大きく変動し、おりものの量が増える傾向があります。そのため、普段よりも臭いを強く感じることがありますが、多くは体の自然な変化によるものです。強い臭いが続いたり、かゆみや痛みなど他の症状を伴ったりする場合には、念のため医師へ相談することが安心につながります。

生活習慣:下着の選び方や過度の洗浄に注意

日々の生活習慣は、おりものの臭いにも関係しています。通気性の低いナイロン素材などの下着を着用していると、デリケートゾーンが蒸れやすくなり、雑菌が増えやすい環境になることがあります。生理用ナプキンを長時間交換せずに使用すると、雑菌が繁殖しやすくなるため、こまめな取り替えが大切です。

清潔を意識しすぎてデリケートゾーンを洗いすぎるのも注意が必要です。石けんや洗浄剤を頻繁に使用すると、膣内のpHバランスが崩れ、本来の自浄作用を支える善玉菌まで減ってしまう可能性があります。特別な指示がない限り、膣の中まで洗浄することは避け、必要以上のケアは控えることが望ましいとされています。

ストレスや疲労

ストレスや疲労が蓄積すると、免疫機能に影響を与えることがあり、その結果として膣内の環境にも変化が生じる可能性があります。心身の状態は全身の健康と密接に関わっているため、日常的なストレスケアは体調管理の一環として重要です。ストレスを溜め込まないために、日常生活の中で以下の点を意識しましょう。

  • 適度な運動をする
  • リラックスする時間を確保する
  • バランスの良い食事を摂る
  • 十分な睡眠時間を確保する

普段の生活の中で、これらの工夫を取り入れることが心身のコンディションを整えるポイントとなります。

おりものの臭いが気になるときのセルフケア

おりものの臭いが気になる場合、日常生活の中で取り入れやすいセルフケアを意識することが大切です。特に意識したいポイントは、次の3つです。

  • デリケートゾーンを清潔に保つ
  • 下着やナプキンをこまめに取り替える
  • 食生活を見直す

デリケートゾーンを清潔に保つ

デリケートゾーンを清潔に保つことは、おりものの臭い対策として広く知られているセルフケアの一つです。膣内には本来、自浄作用が備わっており、弱酸性の環境を保つことで雑菌の増殖を抑えています。自浄作用を妨げないように、以下の手順で洗いましょう。

  1. 手を洗う
  2. 外陰部(膣の外側)のみ洗う
  3. 清潔なタオルで押さえるようにして、優しく水分を拭き取る

デリケートゾーンを洗うときは、ぬるま湯(35〜40℃程度)を使用し、1日1回を目安に、指の腹でやさしく行いましょう。洗浄剤を使う場合は、低刺激で弱酸性のデリケートゾーン専用タイプを選び、一般的なボディソープの使用は避けてください。

タオルは必ず清潔なものを使用し、他の部位と共用しないようにしましょう。湿ったままのタオルは雑菌が繁殖しやすいため、使用後はしっかり乾かすことが大切です。

下着やナプキンをこまめに取り替える

下着やナプキンは、おりものや汗を吸収するため、長時間使用すると雑菌が増えやすい状態になります。こまめに交換することで臭いの発生を抑え、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなります。取り替えの目安は、以下のとおりです。

  • 下着:毎日
  • ナプキン:2~3時間ごと
  • おりものシート:日常的に使用している場合も、こまめに取り替える

下着は、通気性の良い綿素材で、締め付けの少ないデザインがおすすめです。化学繊維の下着は蒸れやすく、デリケートゾーンの環境に影響を与えることがあるため、できるだけ避けると安心です。きつい下着は血行を妨げ、おりものの臭いが強くなる要因となる場合があります。

経血量が多い日や気温の高い季節は、ナプキンやおりものシートをこまめに交換することが重要です。素材や通気性など、自分の肌に合ったものを選ぶことで、かぶれやかゆみなどのトラブルの予防にもつながります。

食生活を見直す

食生活の偏りは全身のコンディションに影響し、おりものの臭いに関わることがあります。日頃から栄養バランスを意識し、腸内環境を整えることは、おりものの臭い対策や膣内環境の健やかさを保つうえでも役立ちます。

ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品には、腸内環境を整える善玉菌が多く含まれています。腸内の状態が整うことで免疫機能がサポートされ、膣内環境に間接的に良い影響を与える可能性があると考えられています。

十分な水分補給も大切です。水をこまめに摂取することで体内の老廃物が排出されやすくなり、臭いを感じにくくなることが期待できます。目安としては、1日あたり1.5〜2リットル程度の水分摂取を意識しましょう。

甘いものや脂質の多い食品を摂りすぎないよう注意し、野菜や果物を取り入れたバランスの良い食事を心がけることが、全身の健康維持とともにデリケートゾーンの環境を整えることにもつながります。

おりものの臭いを予防するためのポイント

おりものの臭いを予防するために意識したい対策ポイントについて、以下の4つを解説します。

  • 規則正しい生活習慣を意識する
  • ストレスを溜めないようにする
  • 免疫機能の低下を防ぐ
  • 定期的に婦人科検診を受ける

規則正しい生活習慣を意識する

睡眠不足や食事の偏り、運動不足といった生活習慣の乱れは、免疫力の低下を招き、膣内環境のバランスに影響を与えることがあります。日常生活の中で、次のポイントを意識しながら、規則正しいリズムを整えていきましょう。

  • 睡眠:毎日同じ時間に寝起きし、7時間程度の睡眠時間を確保する
  • 食事:バランスの良い食事を意識する
  • 運動:血行促進やストレス軽減し、免疫細胞を活発化する
  • 入浴:副交感神経を優位にして、心身をリラックスさせやすい

睡眠・食事・運動・入浴などの日常生活を見直し、体のリズムを整えることが、膣内環境のバランス維持につながります。

ストレスを溜めないようにする

おりものの臭いは、ストレスの影響を受けることがあります。慢性的なストレスが続くと自律神経のバランスが乱れ、ホルモン分泌や免疫機能に影響を及ぼす可能性があります。その結果、膣内環境が変化し、臭いが気になりやすくなることもあります。

ストレスを上手に解消するためには、日常生活の中でリラックスできる時間を意識的に取り入れることが大切です。以下のストレス解消法を試してみましょう。

  • 好きな音楽を聴く
  • アロマを楽しむ
  • ゆっくりとお風呂に浸かる
  • 自然の中で深呼吸をする
  • 友人や家族と過ごす
  • 趣味に没頭する

自分に合ったストレス発散方法を見つけ、無理なく続けることで、心と体の健康維持をサポートすることができます。

免疫機能の低下を防ぐ

免疫力が低下すると、体調を崩しやすくなるだけでなく、おりものの臭いにも影響することがあります。免疫機能を保つためには、栄養バランスの良い食事や規則正しい生活習慣を心がけることが基本となります。

体を冷やさないことも大切なポイントです。体が冷えると血行が悪くなり、免疫機能が十分に働きにくくなることがあります。日常的に温かい飲み物を選んだり、季節や気温に合わせて衣服で調整したりするなど、体を冷やさない工夫を取り入れましょう。こうした積み重ねが、体調管理や臭い予防につながります。

定期的に婦人科検診を受ける

婦人科検診は、おりものの臭いに関する悩みだけでなく、子宮頸がんや子宮体がん、性感染症など、さまざまな婦人科疾患を早い段階で見つけるために役立ちます。おりものの臭いや量が普段と異なると感じた場合には、早めに婦人科を受診することが大切です。

婦人科では、問診や内診をはじめ、必要に応じて細胞診や超音波検査などを行い、総合的に状態を確認します。これらの検査を通じて、医師が一人ひとりの状態に合わせた診断や対応を行います。早期に異変に気づき、適切な対応を行うことは、多くの疾患の経過を良好に保つうえで重要です。

婦人科で相談することで、自分に合ったケアや予防法のアドバイスを受けられます。定期的な受診を前向きに取り入れることは、安心につながります。

まとめ

おりものの臭いは、多くの女性が人知れず悩みやすいデリケートな問題です。その背景には、膣内環境の乱れをはじめ、性感染症、ホルモンバランスの変動、日々の生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。

正しい方法でデリケートゾーンをケアすることや、下着・ナプキンをこまめに取り替えること、食事内容を見直すことによって、臭いの軽減が期待できます。予防のためには、ストレスを溜め込まないこと、免疫力を意識した体づくりを行うこと、定期的に婦人科検診を受けることが大切です。

セルフケアや生活習慣の見直しを取り入れつつ、不安や気になる症状がある場合には婦人科で相談するなど、自分に合った対処法を見つけていきましょう。

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参考文献

Mary L Marnach, Jenna N Wygant, Petra M Casey.Evaluation and Management of Vaginitis.Mayo Clin Proc,2022,97,2,p.347-358

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