排卵日に見られる症状とは?妊娠しやすい時期や体調の変化を詳しく解説
自分自身の体のリズムを把握していますか?排卵日は月に一度訪れる自然な変化ですが、見過ごされがちです。しかし、この時期の体調の変化を理解することは、女性の健康を保つうえで大切です。排卵日付近には、おりものの状態が変わったり、下腹部に痛みを感じたりと、身体的・精神的にさまざまな変化が現れます。
本記事では、排卵期に起こりやすい症状や、適切なケア方法をわかりやすくご紹介します。対処法を知っておくことで、排卵期をより快適に過ごすことができるようになります。
橋本駅南口から徒歩1分にある長谷川レディースクリニックでは、生理不順や月経前症候群(PMS)など、女性特有の体調に関するお悩みに幅広く対応しています。また、男性不妊に関する検査や治療も行っており、専門医が一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、的確なサポートをご提供しています。
さらに、神奈川県相模原市にあるソフィアレディスクリニック(淵野辺駅から徒歩2分)と連携し、婦人科診療や不妊治療をよりスムーズにご提供できる体制を整えています。両院間で検査結果や治療方針の情報を共有することで、安心して治療を受けていただけます。体の変化に不安を感じる方や、妊娠を希望される方は、どうぞお気軽にご相談ください。
排卵日前後に起こる体の変化と主な症状
排卵日前後の3つの時期について、以下を解説します。
- 排卵の兆候|おりものの変化や下腹部の痛み
- 排卵日当日|体温の上昇や全身のだるさ
- 排卵後|高温期や胸の張り、精神的な変化
排卵の兆候|おりものの変化や下腹部の痛み
排卵が近づくと、女性ホルモンの働きによっておりものの量が増加し、透明でよく伸びるゼリー状の性状に変化します。おりものの変化は、精子が子宮内を移動しやすくなるよう、体が自然に調整しているためです。おりものの状態には個人差があり、日頃から量が多いと感じる方や、少ないと感じる方などさまざまです。
健康的なおりものは、無色透明または白っぽい色をしており、少し酸味のあるにおいがする程度で、かゆみや痛みは伴いません。おりものが黄色や緑色に変化したり、悪臭を放ったりする場合は、細菌感染症などの可能性があるため、早めに婦人科を受診しましょう。
排卵の時期には下腹部に軽い痛みや違和感を覚えることがあります。「排卵痛」と呼ばれ、卵子が卵巣から放出される際に周囲の組織が刺激を受けて起こるものです。痛みの強さには個人差があり、感じない人もいれば、生理痛のように強い痛みを感じる人もいます。
通常は我慢できる程度の痛みですが、つらい場合は鎮痛剤の使用や、低用量ピルによって排卵を抑える治療を行う場合があります。痛みが長引く場合は、自己判断せずに婦人科で相談しましょう。
排卵日当日|体温の上昇や全身のだるさ
排卵が起こる日には、基礎体温がわずかに上昇します。体温上昇は、排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響によるものです。体温の変化は、毎日決まった時間に基礎体温を測ることで確認できます。基礎体温計はドラッグストアなどで手軽に購入でき、朝起きてすぐ、動かずに舌の下で測るのが基本です。
日々の体温を記録することで、自分の排卵周期や体のリズムを把握しやすくなります。排卵日には、だるさや強い眠気を感じる方もいます。だるさや眠気は、体が妊娠の準備を始めるための自然な反応であり、主にプロゲステロンの働きによるものです。症状がつらいときは、無理をせず体を休めることが大切です。
体調の変化を受け入れ、上手にセルフケアを行いましょう。
排卵後|高温期や胸の張り、精神的な変化
排卵が終わると、体は高温期に入ります。高温期は、基礎体温が上昇した状態が次の生理まで続く時期で、平均すると約2週間程度続くのが一般的です。排卵後には、プロゲステロンの分泌が増えるため、胸が張ったり痛みを感じたりすることがあります。胸の症状は、プロゲステロンによって乳腺が刺激され、発達し始めることが原因です。
胸の張り方には個人差があります。全く気にならない人もいれば、ブラジャーが当たるだけで痛みを感じたり、乳腺が硬くなっているのを実感したりする人もいます。妊娠初期にも同様の症状が現れることがあるため、体調の変化をよく観察しましょう。
プロゲステロンの影響は心の状態にも及び、排卵後にはイライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりする人もいます。PMS(月経前症候群)に似た状態であり、感情が不安定になることも珍しくありません。精神的な変化も人によって差があり、普段通り過ごせる人もいれば、感情のコントロールが難しくなる人もいます。
気持ちの波が大きくてつらいときは、無理をせず、信頼できる人に相談するなどして、一人で抱え込まないことが大切です。
排卵日を知る方法
自分の排卵日を把握するための方法は、以下のとおりです。
- 妊娠しやすい時期を把握する
- 基礎体温で排卵のタイミングを予測する
- 市販の排卵検査薬を活用する
- スマホアプリやWebサイトで排卵日を管理する
妊娠しやすい時期を把握する
妊娠しやすい時期は、排卵日当日だけでなく、その前後数日間も含まれるとされています。精子が女性の体内で数日間生存でき、排卵前に性交渉があっても受精の可能性があるためです。一般的に、月経周期が28日の場合、排卵日は生理開始日から数えて14日目あたりとされ、12〜16日目頃が妊娠しやすい時期とされます。
あくまで目安であり、生理周期はストレスや体調、環境の変化などで簡単にずれることがあるため、自分自身の周期の把握が大切です。妊娠を希望しない場合は、排卵期前後の性交渉には特に注意が必要です。避妊をしないままの行為は、予期せぬ妊娠につながる可能性があるため、正しい知識と避妊対策を心がけましょう。
基礎体温で排卵のタイミングを予測する
基礎体温とは、朝起きてすぐ、体がまだ活動を始める前の安静時の体温です。基礎体温を毎日継続して測定し記録していくと、体温が「低温期」と「高温期」の二層に分かれるのがわかります。低温期から高温期に切り替わるタイミングが、排卵が起こったサインとされており、自分の排卵日を推測する際の大きな手がかりとなります。
測定する際は、毎朝同じ時間に目覚めてすぐ、できるだけ体を動かさずに測ることがポイントです。記録を続けることで、自分の生理周期やホルモンの変化に気づきやすくなります。
市販の排卵検査薬を活用する
排卵検査薬は、ドラッグストアなどで手軽に入手でき、尿中に含まれるホルモンの濃度を測定することで排卵日を予測ができます。排卵が近づくと「黄体形成ホルモン(LH)」というホルモンの分泌が急激に増加します。「LHサージ」と呼ばれる現象を捉えるのが排卵検査薬の役割です。
使い方は簡単で、検査薬に尿をかけるだけで結果がわかります。使用方法には製品ごとに多少の違いがあるため、必ず説明書をよく読んで正しく使用しましょう。基礎体温と組み合わせて使うことで、排卵日をより正確に予測できます。排卵検査薬は妊娠を希望する方や避妊を意識する方のサポートとして有効とされます。
スマホアプリやWebサイトで排卵日を管理する
スマートフォンアプリやWebサイトを使って生理周期や基礎体温を記録し、自動的に排卵日を予測するサービスが数多く提供されています。過去の記録をもとに次回の生理日や排卵日、妊娠しやすいタイミングなども教えてくれます。グラフ表示や通知機能により、自分の体のリズムを視覚的に把握できるのが特長です。
生理痛や排卵痛の記録、ピルの服用状況なども管理できるため、日常的な体調管理にも活用できます。予測はあくまでも参考データであり、排卵日を正確に保証するものではありません。過度に神経質にならず、体調や症状とあわせて柔軟に活用することが大切です。
排卵日の症状を軽減するための3つの対処法
排卵日の症状を軽減する方法は以下の3つです。
- 生活習慣を見直す
- ストレスをコントロールする
- 薬を使用する
日常生活に工夫を取り入れ、排卵日を快適に過ごしましょう。
生活習慣を見直す
日々の生活で基本となる食生活を整えることが大切です。栄養バランスの良い食事は、ホルモンバランスを整え、体調を安定させるための土台です。排卵期におすすめの食材は以下のとおりです。
- 鉄分を多く含む食材(レバー、ひじき、ほうれん草など)
- マグネシウムが豊富な食材(アーモンド、豆腐など)
鉄分は貧血予防に役立ち、排卵期特有のだるさや疲労感の軽減に良いとされます。マグネシウムは、筋肉の緊張を和らげる働きがあり、腹痛や頭痛を緩和する助けになります。質の良い睡眠も重要なポイントです。十分な睡眠は、自律神経を整え、ホルモンの分泌をスムーズに保つ働きがあります。
睡眠不足が続くと、排卵痛が強まったり、情緒が不安定になったりする可能性があるため、毎日規則正しく眠ることを意識しましょう。
ストレスをコントロールする
排卵期の不調を軽くするには、心のケアも欠かせません。ストレスをため込まないことが、体調の安定につながります。自分に合ったストレス解消法を見つけ、日常生活の中に積極的に取り入れることが大切です。
軽いストレッチやウォーキング、ヨガなどの軽度な運動は、心身をリフレッシュさせます。音楽を聴く、好きな本を読む、アロマを焚いてゆっくり過ごすといったリラックス法もおすすめです。排卵期の心身の変化に敏感になりすぎず、自分に合った方法でリラックスする時間を意識的に作りましょう。
薬を使用する
排卵期に起こる痛みや精神的な不調を和らげるために、市販薬を活用する方法もあります。NSAIDs(エヌセイド)と呼ばれる鎮痛剤は、痛みや炎症を抑える効果があり、排卵痛の軽減に役立つとされています。痛みがつらい場合は、薬剤師に相談のうえ、自分に合った鎮痛薬を選びましょう。
精神的な不調が強い場合は、漢方薬を試してみるのも一つの方法です。漢方は体質の調整を目的とし、PMSや排卵期の心の不調に用いられることもあります。最近の研究では、乳酸菌を含むサプリメントにも注目が集まっており、健康な女性の月経前症候群(PMS)の心理的症状を緩和する可能性が示されています。
症状が重く、市販薬を使っても改善しない場合は、婦人科を受診しましょう。医師の診察によって、自分の体の状態に合った治療法やアドバイスを受けることができます。つらい症状を一人で抱え込まず、信頼できる専門医に相談することで、より健やかで快適な毎日を目指しましょう。
まとめ
排卵日は、自分の体のリズムを知るうえで大切なタイミングです。排卵期には、おりものの変化や下腹部の痛み、基礎体温の上昇、倦怠感、情緒の揺らぎなど、さまざまな症状が現れることがあります。症状を軽減するには、主に以下の3つが大切です。
- 日々の生活習慣を見直すこと
- ストレスをうまくコントロールすること
- 必要に応じて専門医に相談すること
自分の体のサインに耳を傾け、無理をせず、快適に過ごせるような工夫を取り入れましょう。体との上手な付き合い方を身につけることが、心身の健康を保つ第一歩です。
参考文献
Sato A, Fukawa-Nagira A, Sashihara T. Lactobacillus paragasseri OLL2809 Improves Premenstrual Psychological Symptoms in Healthy Women: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study. Nutrients 15, no. 23 (2023).
