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子宮頸がん検診は生理中に受けてもいい?避けるべき時期と注意点

[2025.11.26]

子宮頸がん検診は「生理中でも受けられるの?」と疑問に思う方も多いです。検査の正確性を保つためには、受診するタイミングが重要です。子宮頸がんは、早期に発見し適切に治療すれば治癒が期待できるとされています。国立がん研究センターのデータによると、2023年には2,949人が子宮頸がんで亡くなっています。

この記事では、子宮頸がん検診を受ける際にベストな時期や、避けたほうが良いタイミング、受診時の注意点を解説します。自分の健康を守るために、検診の正しい知識を身につけましょう。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関する検査・治療に対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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生理中の子宮頸がん検診は避けるべき

子宮頸がん検診では、子宮頸部から採取した細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞や異常の有無を確認する検査です。生理中に受診すると経血の影響で検査結果に誤差が生じる可能性があるため、避けることが推奨されています。

経血が混入することで、異常な細胞を見落とす「偽陰性」や、正常な細胞を異常と判定してしまう「偽陽性」のリスクが高まります。子宮頸がん検診には、子宮頸部の細胞を調べる「細胞診」と、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を確認する「HPV検査」があります。

細胞診とHPV検査は、生理中は経血の影響を受けやすく、正確性に欠ける可能性があります。生理と検診の予約日が重なってしまった場合は、早めに医療機関へ連絡し、予約の変更を相談しましょう。変更が難しい場合でも、経血量がごく少ない最終日や軽度の出血であれば、医師の判断により検査が可能な場合もあります。

生理中以外で子宮頸がん検診を避けるべきタイミング

生理以外の子宮頸がん検診を避けるタイミングは、以下のとおりです。

  • 排卵期
  • 出産後6週間以内
  • 腟炎・クラミジア治療中

排卵期

排卵期には、子宮頸部から分泌される粘液の量が増えるため、粘液が子宮頸部の細胞を覆い、検査結果に影響を与える可能性があります。細胞診では、粘液が多いことで正確な細胞の観察が困難な場合があります。排卵日は、基礎体温の変化や市販の排卵検査薬である程度予測できますが、正確とは限りません。

生理周期は個人差があり、通常25〜38日と幅があり、ストレスや体調によっても変動します。排卵期が明確に把握できない場合は、検診のスケジュールを決める前に、医療機関への相談をおすすめします。

出産後6週間以内

出産後6週間以内に子宮頸がん検診を受けることは、一般的に推奨されていません。出産直後は子宮が完全に回復しておらず、検査によって出血や感染のリスクが高まる恐れがあります。子宮の回復には通常6週間ほどかかり、子宮頸部もデリケートな状態です。

産後6週間健診で子宮の状態を確認し、医師と相談したうえで検診の適切なタイミングを決めることをおすすめします。

腟炎・クラミジア治療中

腟炎やクラミジアなどの性感染症にかかっている場合、子宮頸部に炎症が生じている状態です。子宮頸がん検診を受けると検査結果に影響が出たり、炎症が悪化したりする可能性があります。感染症が完治するまでの間は、検診は控えましょう。カンジダ腟炎など性感染症以外の炎症がある場合も、症状が落ち着いてから検査を受けることをおすすめします。

検査の正確性を保ち、体への負担を最小限にするためにも、事前に医師と相談し、適切なタイミングで検診を受けましょう。

子宮頸がん検診の推奨タイミング

子宮頸がん検診で推奨されている時期は、以下のとおりです。

  • 出血が止まってから2日以上経過
  • 妊娠中の検診は12~20週

出血が止まってから2日以上経過

医療機関では、子宮頸がん検診を受ける際は生理中を避け、出血が完全に止まってから少なくとも2日以上経過していることが望ましいとされています。経血が検査に影響を及ぼし、正確な診断が難しくなる可能性があるためです。出血が止まってから2日以上経過しているタイミングで検診の予約を行い、事前に医師と相談しましょう。

生理中に検診を受けた場合、検体の状態によっては「判定保留」や「再検査」となることがあります。生理中の検診は、時間や費用などの負担が増える可能性もあるため、適切なタイミングでの受診が大切です。

妊娠中の検診は12~20週

妊娠中に子宮頸がん検診を受ける場合は、妊娠12~20週頃が適した時期とされています。妊娠12〜20週頃は、ホルモンバランスの変動がやや落ち着き、子宮頸部の状態も比較的安定しています。検査のタイミングを逃すと、出産まで検診が受けられなくなる可能性もあるため、かかりつけの医師に相談し、検診の予定を立てましょう。

子宮頸がん検診を受ける際の主な注意点

子宮頸がん検診を受ける際の主な注意点として、以下が挙げられます。

  • 検診前は腟洗浄を控える
  • 検診の3日前から性行為は控える
  • 着脱しやすい服装で行く
  • リラックスして検診を受ける
  • 検査後はナプキンを使用する

検診前は腟洗浄を控える

子宮頸がん検診の精度を保つために、検査の3日前から腟洗浄を控えましょう。腟洗浄を行うと、検査に必要な細胞が洗い流されてしまい、細胞の数が不足したり、状態が変化したりしてしまうことがあります。膣洗浄は、検査結果に影響を及ぼし、異常を見逃す可能性(偽陰性)が生じる恐れがあります。

検査前に腟洗浄をした場合は、医療機関にその旨を伝えてください。状況によっては、検査日を再調整する場合もあります。

検診の3日前から性行為は控える

子宮頸がん検診を受ける前には、検査の3日前から性行為を控えることが推奨されます。性行為によって子宮頸部に軽い炎症が起きたり、精液が子宮頸部に付着して細胞の状態が変わったりすることがあるため注意が必要です。子宮頸部が傷つくと、検査で採取された細胞の判定が難しくなり、正確な診断が困難になる場合もあります。

着脱しやすい服装で行く

子宮頸がん検診では、下半身の衣類を脱いで内診を受ける必要があるため、着脱しやすい服装がおすすめです。スカートやワンピースなどは脱ぎ着がしやすく、検査着に着替える際もスムーズです。検査は内診台で足を足乗せ台に置いた状態で行うため、動きやすく、脱ぎ着しやすい服装が、体勢の調整もスムーズに行えます。

リラックスして検診を受ける

初めて子宮頸がん検診を受ける際、不安や緊張を感じる方も多いですが、リラックスして臨むことが大切です。子宮頸部の細胞を採取する際には専用の器具が使われますが、ほとんど痛みはないとされ、検査自体も数分で終了します。医療スタッフは、丁寧な説明と配慮を心がけており、安心して検査を受けられる環境が整えられています。

緊張しやすい方は、事前に医師や看護師に不安な点を相談しておくと、より安心して検査に臨めます。深呼吸をしたり、検査前に落ち着ける音楽を聴いたりするなど、自分なりのリラックス方法を取り入れましょう。リラックスすることで子宮周辺の筋肉も緩み、細胞の採取がスムーズに進みやすくなります。

検査後はナプキンを使用する

子宮頸がん検査の直後は、細胞を採取した際の刺激により、少量の出血が見られることがあります。検査後は、ナプキンをあてて出血の有無や量の確認が推奨されています。通常は数日以内に自然に治まりますが、出血が長引いたり量が多くなったりした場合は、感染症や他の異常の可能性も考えられます。

検査後2〜3日は感染症のリスクがあるため、入浴は避けてシャワーで済ませましょう。

子宮頸がんの3つの予防策

子宮頸がんの予防について、以下の3つを解説します。

  • コンドームを使用する
  • HPVワクチンを受ける
  • 定期的に検診を受ける

コンドームを使用する

コンドームの使用は、性感染症の予防だけでなく、子宮頸がんの予防にも効果が期待されています。子宮頸がんの原因であるHPVは、主に性交渉を通じて感染します。正しくコンドームを使用することで、HPVへの感染や子宮頸がんの発症リスクを低減することができるとされます。

性交渉の経験がある女性は、HPVに感染する可能性が高いです。多くの場合は免疫機能によって自然に排除されますが、一部のHPVは体内に持続的に残り、子宮頸がんへと進行する可能性があります。コンドームは感染を完全に防ぐことはできませんが、リスクを軽減する手段として、パートナーとともに正しく使用することが大切です。

HPVワクチンを受ける

HPVワクチンは、HPV感染の予防を目的としたワクチンで、子宮頸がんの原因となるハイリスク型HPVの感染を防ぐとされています。HPVワクチンは、日本では小学6年生〜高校1年生相当の女子を対象に、定期接種として公費での接種が行われています。定期接種の対象年齢を過ぎた場合でも、希望すれば自費で接種することが可能です。

HPVワクチンは子宮頸がん以外に、以下の疾患の予防に寄与するとされています。

  • 外陰がん
  • 腟がん
  • 肛門がん
  • 尖圭コンジローマ

研究によると、HPVワクチンの接種率が高い国では、高度子宮頸部病変や子宮頸がんの発症率が顕著に低下しているという報告があります。

定期的に検診を受ける

子宮頸がんの初期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的に検診を受けることが大切です。検診で異常が見つかった場合には、コルポスコピー検査や組織診などの精密検査が行われ、早い段階での対応が可能とされます。多くの自治体では子宮頸がん検診を公費で受けられる制度が整っており、2年に1度の定期検診が推奨されています。

検診では、細胞診に加えてHPV検査も導入されており、がんの原因となるHPV感染の有無を確認できます。近年では表面増強ラマン散乱(SERS)技術と機械学習を組み合わせた、より正確かつ負担の少ない検査方法の研究も進められています。

早期に病変を見つけることで、体への負担が少ない治療法を選択できる可能性も高まります。

まとめ

子宮頸がん検診は、がんを早期に発見し、早期治療につなげるために欠かせない重要な検査です。検査の精度に影響を与える可能性があるため、生理中や排卵期、出産直後、腟炎などの炎症がある時期の検診は避けましょう。

子宮頸がんを予防するためには、定期的な検診やコンドームの使用、HPVワクチンの接種も大切です。日常生活の中から予防を意識し、自分自身の健康を守る行動を心がけましょう。子宮頸がん検診で「異常が見つかった」と言われた場合でも、すぐにがんが確定するわけではありません。過度に不安になることなく、必要な対応を落ち着いて進めましょう。

参考文献

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