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不妊治療の成功率は?治療法ごとの妊娠率と知っておきたい重要ポイント

[2025.11.25]

不妊治療で「赤ちゃんを授かる可能性はあるのか」「実際に成功する確率はどの程度なのか」などの疑問を抱えるのは自然です。不妊治療の成果は、年齢や選択される治療法、身体的な状態など、さまざまな条件が複雑に関係します。

本記事では、統計データをもとに各治療法の成功率を詳しく解説します。成功率を高めるための工夫や考慮すべきリスク、費用面のポイントも説明します。この記事を通じて正確な知識を身につけ、不妊治療に対する不安を減らし、より前向きな気持ちで取り組みましょう。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関するご相談に加え、男性不妊に関する検査・治療にも対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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不妊治療の成功率と要因

不妊治療の成功率は一律ではなく、年齢や治療法、生活習慣などさまざまな条件によって変化します。不妊治療の成功率と治療の成果を左右する主な要因を解説します。

不妊治療の成功率はおよそ20〜30%前後

不妊治療(特に体外受精などの高度生殖医療)の成功率は、一般的に20〜30%程度とされていますが、あくまで目安です。年齢や選択する治療法、体のコンディションなどによって大きく変わることを理解しましょう。

厚生労働省の関連報告書によると、日本の不妊治療の代表的手法ごとの妊娠率は凍結胚移植で34.39%、体外受精(IVF)で23.11%、顕微授精(ICSI)で20.29%との公式データがあります。数値は統計的な平均であり、治療を開始する際は、自分の年齢や体調、治療方法の選択肢について把握することが大切です。

不妊治療の成功率に影響を与える主な要因

不妊治療の結果は、単一の要因ではなく、複数の要素が複雑に絡み合って決まります。成功率に影響する代表的な要因は以下のとおりです。

  • 年齢による卵子の質や数の変化
  • 採用する治療法の違い(タイミング法・人工授精・体外受精など)
  • 子宮内膜症や卵管の異常、子宮筋腫などの基礎疾患の有無
  • 食生活・睡眠・ストレスなどによるホルモンバランスの影響
  • 医療機関の技術レベルや担当医の経験

なかでも年齢は大きな要素の一つであり、35歳を超えると妊娠率は下がり始め、40歳を過ぎるとさらに低下します。体外受精などの先進的な治療は成功率が高まる傾向があるものの、費用面や身体への負担もあります。

自分の体の状態やライフスタイル、価値観に合った治療方針を選びましょう。専門医と連携しながら適切な方法を見極めることが、不妊治療の成功への第一歩です。

不妊治療を始める前に確認しておくべきポイント

不妊治療を始める前に、以下のポイントを理解しましょう。

  • 不妊治療を始めるタイミング
  • 初診で行われる主な検査内容
  • パートナーと話し合って確認しておくこと

不妊治療を始めるタイミング

不妊治療を開始する時期は、年齢や妊活を始めてからの期間によって異なります。一般的には、避妊をせずに1年以上妊娠に至らない場合、不妊症と判断されることが多いです。女性が35歳以上の場合は、卵子の質や数が加齢とともに低下するため、半年ほど妊娠しない場合には早めの受診が勧められます。

月経不順がある方や婦人科系の疾患歴がある方、パートナーの精子に関する懸念がある場合も、早期に医療機関に相談することが望ましいとされています。「もう少し様子を見よう」と思っているうちに、治療開始が遅れるケースも多いです。少しでも不安を感じたら、専門のクリニックなどでカウンセリングを受けましょう。

初診で行われる主な検査内容

不妊治療の初診で行われる検査は、以下のとおりです。

検査対象

主な検査内容

検査の目的・特徴

女性

・ホルモンバランスの確認
・超音波検査(卵巣の状態チェック)
・卵管造影検査(卵管の通過性の確認)
・基礎体温の記録
・月経周期の把握

ホルモンや卵巣、卵管などの機能を調べ、排卵や受精に影響する要因を確認する

男性

精液検査(精子の数、運動率、形態など)

精子の状態を詳細に調べ、男性不妊の有無を確認する

検査結果をもとに、医師が一人ひとりの状況に応じた治療方針を提案します。医療機関によって検査の進め方や内容に違いがあるため、初診時に十分な説明を受けると安心です。検査には保険が適用されるものと自費になるものがあるため、費用面についても事前に確認しましょう。

パートナーと話し合って確認しておくこと

不妊治療は、心身ともに負担がかかります。一人で抱え込むのではなく、夫婦で治療方針や思いを共有しながら進めることが大切です。治療を始める前には、お互いの意見や希望を整理することで、治療の過程で生じる迷いやストレスを軽減できます。以下の項目を事前に確認しておくことをおすすめします。

  • 治療にかける期間や費用の上限をどう設定するか
  • 仕事や家庭との両立方法、ライフスタイルへの影響
  • 治療の優先順位やペース配分についての共通認識
  • 万が一うまくいかなかった場合の選択肢や今後の人生設計

不妊治療は長期戦になることもあり、一方だけが無理をしてしまうと夫婦間にストレスや摩擦が生じることもあります。治療を一時中断するという選択も含め「2人でどう生きていきたいか」を見つめ直すことも大切です。定期的に気持ちを伝え合いながら、お互いを思いやる姿勢を持つことが、前向きに治療を続ける支えになります。

不妊治療の費用と保険適用の概要

不妊治療に必要となる費用の内訳や治療内容、保険適用の範囲について解説します。

不妊治療にかかる費用

不妊治療に必要な費用は、選択する治療法や実施回数によって異なります。経済的・精神的な負担を軽減するには、事前に計画的な準備が重要です。多くの医療機関では「ステップアップ方式」が導入されています。タイミング法から始め、効果が見られなければ人工授精、体外受精と段階的に進んでいくのが一般的です。

治療が進むにつれて費用も高くなる傾向です。以下は、主な治療法ごとの費用の目安です。

治療法

内容

費用の目安(保険適用3割負担)

タイミング法

排卵の時期に合わせて性交を行う方法

約3,000円〜1万円

人工授精(AIH)

洗浄・濃縮した精子を子宮内に注入する方法

約1〜3万円

体外受精(IVF)

体外で卵子と精子を受精させ、受精卵を子宮に戻す方法

約6〜12万円(保険適用に上限あり)

治療が長期化することで、採卵費やホルモン剤などの追加費用が発生する可能性もあります。不妊治療の出費を見越して、事前に見積もりを取り、保険適用の範囲や自己負担額を十分に把握することが大切です。無理のない治療計画を立てるためにも、医師や医療機関とよく相談しながら進めましょう。

不妊治療は保険適用へ

2022年4月から、不妊治療の一部が保険の対象となり、制度改革が行われました。保険適用により経済的負担が軽減され、多くの方が治療を選択しやすくなります。保険が適用される主な治療には、以下があります。

  • タイミング法
  • 人工授精(AIH)
  • 体外受精(IVF)
  • 顕微授精(ICSI)

保険適用には一定の条件があります。法律上の婚姻関係にある夫婦であること(事実婚も一部対象)や治療歴や年齢制限など、いくつかの要件を満たす必要があります。自由診療として提供される治療法やオプション(最新の胚培養技術など)は保険適用外となるため注意が必要です。

保険や助成金に関する最新情報は、厚生労働省やお住まいの自治体の公式サイトで確認できます。制度を活用して負担を抑えるためにも、最新情報を定期的にチェックし、疑問点は医療機関に相談して解決することをおすすめします。

不妊治療に伴うリスクと副作用

不妊治療には、身体面・精神面の負担や副作用のリスクが伴うため、正確な知識とサポート体制を整えたうえで臨むことが重要です。排卵誘発剤により、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症するリスクがあり、卵巣の腫れや重症化による血栓や呼吸困難を引き起こす場合もあります。

複数の卵子が受精することで多胎妊娠の可能性が高まり、母体への負担や早産のリスクが増す点にも注意が必要です。精神的なストレスや不安を軽減するための対策は、以下のとおりです。

  • 医師や医療スタッフと積極的にコミュニケーションを取る
  • パートナーと治療に対する考えや気持ちを共有し協力する
  • 家族や友人に相談し、一人で悩みを抱え込まないようにする
  • 趣味や旅行などでリフレッシュする時間を設ける
  • 必要に応じて専門のカウンセリングを活用する

不妊治療では「心と体の両方をいたわること」が大切です。

不妊治療の成功率を上げる方法や対策

妊娠の可能性を高めるために意識すべき方法や対策として、以下の2つを解説します。

  • タイミング法・人工授精に取り組む際のポイント
  • 不妊治療中の生活習慣の見直しと改善ポイント

タイミング法・人工授精に取り組む際のポイント

タイミング法や人工授精による不妊治療を始めるにあたっては、自分自身の体のリズムを正しく理解することが重要です。基礎体温の記録や月経周期の把握を行い、排卵のタイミングを見極めることで、妊娠の可能性を高めることができるとされています。

治療中は、結果が出ないことによる焦りや将来への不安から、精神的なストレスを感じやすいです。ストレスはホルモンバランスを乱し、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。無理をせず、趣味やリラックスできる時間を意識的に取り入れ、心の安定を大切にしましょう

不妊治療中の生活習慣の見直しと改善ポイント

不妊治療の効果をより高めるためには、日常生活を見直し、健康的なライフスタイルを取り入れることが重要です。生活習慣を整えることで、妊娠に適した体づくりが進み、ホルモンバランスや卵子・精子の質の向上にもつながります。不妊治療中は、以下の点を意識して生活を整えましょう。

  • 栄養バランスの良い食事を心がける
  • 無理のない運動を継続する
  • 質の高い睡眠を取る
  • 禁煙を徹底する
  • アルコールを控える

生活習慣の見直しは時間がかかるものの、妊娠へ向けた体の準備として欠かせないプロセスです。無理のない範囲から少しずつ取り入れ、心身ともに健やかな状態を保つことを心がけましょう。

不妊治療におけるメンタルケアと支援体制

不妊治療におけるメンタルケアとサポート体制について解説します。

不妊治療中のストレスとの向き合い方

不妊治療の過程では、月ごとの結果に一喜一憂したり、周囲の妊娠報告に対して複雑な感情を抱いたりすることがあります。気持ちの変化は、特別な感情ではなく、多くの人が経験している自然な反応です。「つらいと感じるのは当たり前」と自分の気持ちを否定せずに受け止めることが大切です。

ストレスを和らげるためには、治療に関わる時間以外も大切にし、趣味やリラックスする時間を意識して確保することが大切です。一人で悩みを抱え込まずに、信頼できる相手に話をするだけでも気持ちが軽くなることがあります。心のケアを大切にしながら治療に取り組むことで、治療の成果にも良い影響をもたらす可能性があります。

不妊治療に活用できる相談窓口と支援制度

身体面・精神面・経済面の負担を軽減しながら治療を続けていくためには、専門の相談機関や公的支援制度を活用しましょう。孤立感や焦りを感じやすいときこそ、信頼できる支援先を持つことが大切です。主なサポートは、以下のとおりです。

支援内容

概要

特徴・メリット

不妊専門相談センターの利用

全国の各都道府県に設置され、医師・助産師・カウンセラーが無料で対応する

専門家に無料で相談でき、治療や心理面の不安を解消できる

医療機関内の不妊カウンセラーへの相談

医療機関に常駐するカウンセラーが、治療方針だけでなく夫婦関係や感情面にも対応する

治療と心のサポートを同時に受けられる

自治体による助成制度の確認

自治体によっては、不妊治療費の一部を補助する制度がある

経済的負担を軽減できる可能性がある

どんな小さなことでも気軽に相談できる環境を持ち、無理をせず自分のペースで治療と向き合うことが大切です。

不妊治療の継続か中断かを考えるときのポイント

不妊治療を続けるか、中断するかの判断はとても難しいものです。迷ったときに冷静に考えるための視点として、次のポイントを押さえておきましょう。

  • セカンドオピニオンの活用
  • 不妊治療を見直す判断のタイミング

セカンドオピニオンの活用

不妊治療の結果がなかなか得られないときや、治療方針に不安を感じる場合は、セカンドオピニオンで新たな選択肢を得られる可能性があります。不妊治療では医師との信頼関係が大切ですが、別の医師の意見を聞くことは、より納得のいく治療を選ぶための前向きな判断です。

セカンドオピニオンは、今後の治療をより良くするための参考であり、今の医師に対する不信感を意味するものではありません。以下の状況に当てはまる場合、セカンドオピニオンを検討しましょう。

  • 同じ治療を何度も繰り返しても妊娠に至らない
  • 治療方針や内容に納得できない部分がある
  • 医師とのコミュニケーションに不安がある

セカンドオピニオンを受ける際は、今までの検査結果や治療内容をまとめた資料を持参することで、診察がスムーズになります。多くの医療機関では「セカンドオピニオン外来」を設けており、事前予約制で安心して相談が可能です。新たな視点を得ることで、自分に合った治療方針が見えてくる場合もあります。

不妊治療を見直す判断のタイミング

治療を継続するかどうかの判断は人それぞれですが、治療方針の見直しを検討する場合もあります。体外受精を複数回実施しても妊娠が成立しない場合や、身体的・精神的な疲労が蓄積し限界を感じている場合などが挙げられます。

経済的な負担が大きく継続が難しいと感じるとき、あるいは設定していた治療期間や予算の上限に達した場合も、治療の見直しが検討されます。治療を中断することは決して「失敗」ではなく、心と体を整え、次のステップを冷静に考えるための大切な時間です。

見直しを検討する際には、医師や不妊カウンセラーに相談し、今後の治療方針や他の選択肢についてアドバイスを受けることをおすすめします。大切なのは、パートナーと十分に話し合い、互いが納得できる形で決断することです。

不妊治療の成功率に関するよくある質問

不妊治療の成功率に関して寄せられる質問について、以下の3つを解説します。

  • 不妊治療はいつ始めるべき?
  • 不妊治療と仕事の両立はできる?
  • 不妊治療に年齢制限はあるの?

不妊治療はいつ始めるべき?

不妊治療を始める適切なタイミングは、年齢や健康状態など個人の状況によって異なります。一般的には、避妊をせずに1年間妊娠しない場合には、医療機関の受診を検討するのが良いとされています。

女性が35歳以上の場合は、加齢によって妊娠しにくくなる傾向のため、半年程度妊娠しなければ早めに専門医へ相談することが推奨されます。月経不順や婦人科系疾患がある方、過去に骨盤内感染症や子宮内膜症の治療歴がある場合は、早期の検査や診断が重要です。

男性側も、精巣の手術歴や性機能に関する不安がある場合は、早めの検査を受けることで原因の特定と対策がしやすくなります。「まだ若いから大丈夫」「もう少し様子を見てから」という判断で、治療開始のタイミングが遅れる可能性もあります。少しでも気になる点があれば、検査を受けておくと、将来の治療計画が立てやすくなります。

不妊治療と仕事の両立はできる?

不妊治療と仕事を両立させることは可能ですが、治療の段階に応じて通院の頻度や時間の確保が必要になるため、事前の工夫と調整が必要です。タイミング法や人工授精の段階では、通院は月に数回程度にとどまり、比較的スケジュール調整がしやすい傾向です。

体外受精や顕微授精などは、排卵誘発のための注射や頻繁なモニタリングが必要となり、通院回数が大幅に増えます。採卵日や胚移植日などは医師の判断による日程調整が必要なため、職場への相談も必要です。

職場への相談が難しい場合は、早朝や夜間に診療を行っている医療機関を選ぶことも一つの方法です。

不妊治療に年齢制限はあるの?

不妊治療そのものには、法律で定められた年齢制限は設けられていません。一方で、2022年4月から開始された保険適用制度においては、年齢に関する一定の条件があります。

体外受精や顕微授精などの生殖補助医療を保険で受けられるのは、治療開始時点で女性の年齢が43歳未満であることが条件です。43歳以上の方が治療を受ける場合は、保険の対象外です。保険適用の治療には、回数制限として「40歳未満の方は最大6回まで」「40歳以上43歳未満の方は最大3回まで」と定められています

年齢が上がるにつれて、卵子の質や数が低下するため、治療の成功率も徐々に低くなる傾向です。年齢だけにとらわれすぎず、まずは専門の医療機関で検査を受けて、自分自身の身体の状態を正確に把握しましょう。医師としっかり相談しながら、自分に合った無理のない治療方針を立てていくことが、納得のいく治療につながります。

まとめ

不妊治療の成功率には個人差が大きく「こうすれば必ず成功する」と断言することはできません。一方で、治療を進めるうえで押さえておくべき重要なポイントがあります。成功率には年齢や選択する治療法、患者さんそれぞれの体の状態が大きく関係しています。

治療効果を高めるためには、健康的な生活習慣の維持も重要です。体の基礎を整えることで、ホルモンバランスや卵子・精子の質の改善が期待できます。不妊治療には身体的・精神的な負担のほか、副作用や経済的な負担も伴うため、事前に理解し、心構えを持つことが大切です。

何よりも重要なのは、焦らず自分のペースで治療を進めることです。不安や疑問があるときは、一人で抱え込まずに医師や専門スタッフに相談しましょう。

参考文献

厚生労働省:不妊治療の実態に関する調査研究(2021年)

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