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子宮筋腫の原因は女性ホルモンの影響?ピルや性行為との関連をわかりやすく解説

[2025.10.31]

子宮筋腫がなぜ発症するのか、不安や疑問を抱える方は多いです。女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが関係していると考えられています。女性ホルモンの乱れが筋腫の成長を促すことがあるため、ホルモンバランスを整えることが予防につながる可能性もあります。

低用量ピルや性行為との関連性についても誤解が多いため、正しい知識を持つことが大切です。本記事では、子宮筋腫の原因や予防法、治療方法について、わかりやすく解説します。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関するご相談に加え、男性不妊に関する検査・治療にも対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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子宮筋腫の原因は女性ホルモンの変化

子宮筋腫が発症する原因は解明されていませんが、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が大きく関与していると考えられています。エストロゲンは10代から分泌が始まり、20〜40代の性成熟期に分泌量が安定し、50代前後の閉経期を迎えると徐々に減少します。

閉経後に筋腫が縮小する傾向で、エストロゲンと子宮筋腫の発症には関連性があるとされています。性行為の回数が、エストロゲンの分泌や子宮筋腫の発症に直接的な関係はないとされています。ストレスや遺伝(家族歴)に関しても、現時点では子宮筋腫の発症との因果関係を裏付ける医学的根拠は乏しいと考えられています。

子宮筋腫になりやすい人の傾向

子宮筋腫ができやすい人は、以下の特徴があります。

  • 妊娠回数が少ない
  • 出産経験がない

妊娠回数が少ない女性は、生理の回数が多くなる傾向があり、エストロゲンの分泌期間が長いため、子宮筋腫のリスクが高まると考えられています。肥満や高血圧、アルコールの摂取など、生活習慣に関する要因との関連性も一部の研究で示唆されています。

ホルモンバランスを乱す生活習慣は、子宮筋腫のリスクに影響を与える可能性があるため、日頃から食事・運動・睡眠などを整える意識が大切です。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫の種類について、以下の3つを解説します。

  • 粘膜下筋腫:子宮内膜の内側や直下に発症するもの
  • 筋層内筋腫:子宮筋層内に発症するもの
  • 漿膜下筋腫:子宮漿膜直下に発症するもの

粘膜下筋腫:子宮内膜の内側や直下に発症するもの

粘膜下筋腫は、子宮内膜のすぐ下に発生し、子宮腔に向かって成長する子宮筋腫の一種です。他のタイプに比べて小さくても症状が強く出やすく、過多月経や不正出血、不妊の原因となることがあります。子宮内膜を圧迫することで、着床障害や流産のリスクが高まる場合もあります。

治療法は、子宮鏡を使った手術での摘出が一般的で、症状の重さや妊娠希望の有無に応じて選択されます。

筋層内筋腫:子宮筋層内に発症するもの

筋層内筋腫は、子宮の壁を構成する筋肉の層(筋層)の内部に発生する一般的な子宮筋腫です。症状としては、月経量の増加や月経痛、下腹部の圧迫感などがあります。不妊や妊娠中の合併症の原因になることもありますが、筋腫が小さな場合は無症状で経過観察となることもあります。

治療は、ホルモン療法や筋腫核出術、子宮全摘術などが選ばれることがあります。

漿膜下筋腫:子宮漿膜直下に発症するもの

漿膜下筋腫は、子宮の外側を覆う漿膜のすぐ下にできる筋腫で、子宮の外側に向かって発育するのが特徴です。子宮内腔にはほとんど影響を与えないため、月経に関する症状が出にくく、発見が遅れることもあります。一方で、筋腫が大きくなると、以下の症状が現れます。

  • 頻尿
  • 便秘
  • 腰痛

治療は筋腫の大きさや症状に応じて決定され、外科的な摘出が必要になる場合もあります。

子宮筋腫による主な症状

子宮筋腫の代表的な症状は以下のとおりです。

  • 月経痛が強くなる
  • 生理の出血量が増える(過多月経)
  • 生理期間が8日以上続く(過長月経)

筋腫が大きくなり、周囲の臓器を圧迫し始めると、腰の痛みや頻尿、便秘、排尿のしづらさなどの不調が現れることがあります。出血量の増加などによって貧血を引き起こす場合もあります。症状は日常生活に支障をきたすことがあるため、注意が必要です。

子宮筋腫の治療法は3種類

子宮筋腫の治療法として、以下の3つが挙げられます。

  • 対症療法
  • ホルモン療法
  • 手術

対症療法

子宮筋腫によって起こる不調に対し、症状の緩和を目的として行うのが対症療法です。主に鉄剤鎮痛薬の2種類が使用されます。鉄剤と鎮痛剤の特徴は、以下のとおりです。

薬剤

目的

特徴

鉄剤(フェロサン、フェロミア、インクレミンなど)

月経過多などによる貧血の予防・改善

鉄分を補給し、血中のヘモグロビンを増やす

鎮痛剤(ロキソニン、イブなど)

月経痛や下腹部痛の緩和

炎症を抑え、痛みを和らげる

鉄剤や鎮痛剤の処方に加えて、漢方薬の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などが体質に合わせて使用されることもあります。

ホルモン療法

ホルモン療法は、エストロゲンの分泌を抑えることで、子宮筋腫の発育を抑制する治療法です。閉経が近い方や手術を避けたい方、鎮痛薬で症状が改善しない場合に選択されることがあります。ホルモン療法は、薬の作用によって月経が一時的に止まり、子宮筋腫のサイズが縮小されることが期待されます。

ホルモン療法には副作用のリスクを考慮するため、原則として半年間までの使用が推奨されています。主な副作用としては、ほてりや発汗、気分の落ち込みなどの更年期症状や、骨密度の低下が挙げられます。治療を中止すると月経が再開し、症状や筋腫が再び悪化する可能性もあります。

治療の継続やその後の対応については、医師と十分に相談しながら計画を立てることが重要です。

手術

子宮筋腫に対する外科的な治療法は、以下の2つの方法があります。

  • 子宮全摘術
  • 子宮筋腫核出術

子宮全摘術は、子宮をすべて取り除く手術です。子宮全摘術は子宮筋腫が再発することはありませんが、子宮がなくなるため妊娠できません。子宮筋腫核出術は、筋腫のみを切除し、子宮は残す手術です。将来的に妊娠を望む方には適した方法ですが、子宮を残すことで、再び筋腫ができる可能性があります。

最近では、開腹手術だけでなく内視鏡(腹腔鏡)を用いた手術が増えています。内視鏡手術は切開範囲が小さくて済むため、体への負担が少なく、術後の回復も早いというメリットがあります。筋腫のサイズが大きい場合や数が多い場合には、内視鏡手術が適応にならないこともあります。

子宮筋腫の予防に役立つ習慣

子宮筋腫の予防について、以下の内容を解説します。

  • 栄養バランスの良い食事を摂取する
  • 入浴で体を温め、血行を良くする
  • ストレスを発散し、リラックスする時間を作る
  • 適度に体を動かす
  • 低用量ピルを服用する

栄養バランスの良い食事を摂取する

子宮筋腫の予防には、ホルモンバランスを整えるために栄養バランスの良い食事が大切です。ビタミンDや食物繊維、鉄分、大豆イソフラボンなどを含む食品がおすすめです。野菜や果物、魚、大豆製品を中心とした食生活は、女性ホルモンの過剰な分泌を抑える助けになるとされています。

加工食品や脂質の多い食事、過度なアルコール摂取はホルモンバランスを乱す可能性があるため、控えましょう。日々の食事を見直すことで、子宮筋腫のリスクの軽減につながります。

入浴で体を温め、血行を良くする

冷えは子宮筋腫のリスク要因の一つとされており、入浴によって体をしっかり温め、血行を促進することが予防につながります。血流が良くなると子宮周辺の代謝も活発になり、ホルモンのバランスが整いやすいです。シャワーだけで済まさず、湯船に浸かる習慣をつけることが大切です。

下半身の冷えは子宮に負担をかけやすいため、足湯や腹巻などで日常的に温める工夫もおすすめです。日々の入浴で体を内側から温め、筋腫予防に役立てましょう。

ストレスを発散し、リラックスする時間を作る

慢性的なストレスは、自律神経やホルモンのバランスを崩し子宮筋腫のリスクを高める原因になることがあります。リラックスする時間を意識的に作ることで、女性ホルモンの過剰分泌を抑えることが期待できます。深呼吸や瞑想、趣味に没頭する時間など、自分に合ったリフレッシュ法を見つけましょう

質の良い睡眠もストレス軽減に役立ちます。心身の緊張を解き、穏やかな状態を保つことは、子宮筋腫をはじめとする女性特有の病気の予防につながります。

適度に体を動かす

適度な運動は血行を促進し、ホルモンバランスを整えることで、子宮筋腫の予防に役立つとされています。ウォーキングやヨガ、軽いストレッチなど、無理なく継続できる運動を習慣にすることが大切です。下半身を中心に動かす運動は、骨盤内の血流を良くし、子宮への酸素や栄養の供給を促します

運動によって体脂肪を適正に保つことができると、過剰なエストロゲンの生成が抑えられ、筋腫の発生リスクが低下するとされています。毎日の生活に無理のない適度な運動を取り入れましょう。

低用量ピルを服用する

低用量ピルを服用することで、女性ホルモンの分泌が抑えられ、子宮筋腫の進行を予防できる可能性があります。ピルは症状を軽減する対症療法として使用されるものであり、子宮筋腫自体を完全に治すものではないという点を理解しておきましょう。低用量ピルには、不正出血や吐き気などの副作用が現れることもあります。

服用には医師の判断が必要なため、ピルの使用を考えている場合は、専門の産婦人科を受診し相談してください。

まとめ

子宮筋腫は良性の腫瘍であるため、命に直結することはほとんどありませんが、自然に消失することはないとされています。女性ホルモンの分泌が続く間は、放置することで徐々に大きくなり、症状の悪化を招く可能性もあります。医療機関での適切な診断と治療を受けることで、子宮筋腫の縮小や症状の軽減が期待できます。

生理痛が強い、出血量が多い、不妊が続くなどの症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談することが大切です。

参考文献

Sunmie Kim, Kyungdo Han, Su-Yeon Choi, Sun Young Yang, Seung Ho Choi, Jeong Yoon Yim, Jin Ju Kim, Min-Jeong Kim.Alcohol consumption and the risk of new-onset uterine leiomyomas: a nationwide population-based study in 2.5 million Korean women aged 20 to 39 years.Am J Obstet Gynecol,2023,229,1,p.45.e1-45.e18

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