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ストレスと生理不順の関係性|自宅でできるセルフケアや治療法を解説

[2025.11.26]

現代の女性にとって、ストレスと生理不順は切り離せない悩みの一つです。プレゼン前や試験中など、精神的な緊張が続いたタイミングで生理が遅れたり、出血量が増減したりすることは多いです。ストレスによってホルモンバランスが崩れることで起こる生理不順の可能性があります。

この記事では、ストレスが生理に与える影響や仕組み、具体的な症状を詳しく解説します。ストレスを和らげるセルフケアの方法や、必要に応じて受けたい専門的な治療もご紹介します。生活習慣の見直しや医療機関での適切なサポートを通じて、生理不順の改善と心身のバランスを整える第一歩を踏み出しましょう。

橋本駅南口から徒歩1分の長谷川レディースクリニックでは、生理不順やPMS(月経前症候群)など、女性特有の症状に関する検査・治療に対応しています。経験豊富な専門医が、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、適切な医療サポートを提供いたします。

また当院では、神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックと連携し、婦人科および不妊治療においてスムーズな連携体制を構築しています。検査結果や治療方針の共有により、患者さまにとって安心かつ効率的な診療環境をご提供いたします。

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ストレスと生理不順の関係

ストレスと生理不順の関係について、以下の内容を解説します。

  • ストレスホルモンが生理周期に与える影響
  • ストレスによって引き起こされる生理不順のタイプ
  • 生理不順に伴う心と体の不調

ストレスホルモンが生理周期に与える影響

ストレスを感じると、脳は「コルチゾール」というホルモンを分泌し、体を緊張状態に切り替えます。コルチゾールは、緊急時に心身を守る大切な役割を担っています。職場の人間関係や将来への不安、慢性的な睡眠不足などにより、長期的に分泌され続けるケースが多いです。

緊張状態が続くと、体内のホルモンバランスが崩れ、生理周期にも影響が及びます。過剰なストレスによって副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が分泌され、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑えます。GnRHの働きが弱まると、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの産生が減少し、生理周期の乱れにつながります。

ストレスは複数のホルモンを通じて間接的に生殖機能へ影響を与えるため、日常的なストレスケアが生理不順の予防や改善において大切です。

ストレスによって起こる生理不順の種類

ストレスが影響して起こる生理不順にはさまざまなパターンがあり、症状の現れ方は人によって異なります。生理不順の種類は以下のとおりです。

  • 無月経:3か月以上生理が来ない状態
  • 頻発月経:生理周期が24日未満と短くなる状態
  • 稀発月経:生理周期が39日以上と長引く状態
  • 過少月経:1回の生理での出血量が少ない(30ml未満)状態
  • 過多月経:出血量が多くなる(80ml以上)状態

症状は、ストレスの強さや継続期間、個々の体質によって変化します。生理不順に気づいたときは、放置せず適切な対応をすることが大切です。

生理不順に伴う心と体の不調

生理不順は、周期の乱れだけではなく、身体面や精神面にさまざまな影響を及ぼすことがあるため、注意が必要です。身体面では生理痛がひどくなったり、下腹部に違和感や張りを感じたりすることがあります。頭痛やめまい、肌荒れなどの症状が現れることもあります。

精神面では、イライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりするほか、自信を失いやすくなることもあります。ストレスケアや生活習慣の見直し、必要に応じて専門家のサポートを受けるなど、総合的なアプローチが大切です。

生理不順を整えるためのセルフケア

生理不順を改善するために、以下のセルフケア方法について解説します。

  • ストレス対策の習慣
  • 生活習慣の見直し
  • サプリメントの活用

ストレス対策の習慣

ストレスは、生理不順を引き起こす要因の一つです。生理周期の乱れを防ぐために、日常的なストレスマネジメントが重要です。ストレス対策について、以下を紹介します。

方法

内容

期待される効果

実践のポイント

瞑想

静かな場所で呼吸に意識を向け、1日5〜10分ほど心を落ち着ける

心身の緊張を緩め、リラックス効果を得られる

継続することで効果を実感しやすくなる

ヨガ

深い呼吸とゆったりとした動きを組み合わせる

自律神経が整い、心身のバランスが安定する

初心者向けのヨガ動画などを利用し、自分のペースで無理なく取り入れる

アロマテラピー

ラベンダーやカモミールなどの香りを楽しむ

リラックス作用により、心が穏やかになる

アロマディフューザーや入浴時に精油を活用し、日常の中で手軽に実践できる

リラックス方法を日常に取り入れることで、心と体のバランスを整え、生理不順の改善につながる可能性があります。自分に合った方法を見つけ、日常生活に取り入れやすい方法から始めてみましょう。

生活習慣の見直し

生理不順の改善には、ホルモンバランスを整えるための規則正しい生活習慣が大切です。睡眠不足はストレスホルモンの分泌を促し、生理周期に悪影響を及ぼす可能性があります。毎日決まった時間に就寝・起床し、就寝前にはスマートフォンやパソコンなどのブルーライトを避けることで、より深い眠りにつながります。

理想的な睡眠時間は7〜8時間です。ホルモンの材料となる栄養素を十分に摂ることも大切です。以下の栄養素の摂取を心がけましょう。

  • ビタミンB(卵、魚、全粒穀物):ストレス軽減に役立つ
  • ビタミンE(ナッツ、種子、植物油):ホルモンの調整を助ける
  • オメガ3脂肪酸(サーモン、亜麻仁油、チアシード):抗炎症作用がある

加工食品や過剰な糖分を控え、新鮮な野菜や果物、良質なたんぱく質を中心としたバランスの良い食事が理想です。運動も心身の健康に大切です。血流を促し、ストレス解消にもつながるため、生理不順の改善にも効果が期待できます。週3〜4回、30分程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を無理のない範囲で取り入れましょう。

自分のライフスタイルに合った方法を見つけ、無理なく継続しましょう。

サプリメントの活用

食事だけでは補いきれない栄養素をカバーする手段として、サプリメントを取り入れるのも方法の一つです。ラクトバチルス・パラガッセリOLL2809を含むサプリメントは、月経前症候群(PMS)の症状緩和に効果がある可能性があるという研究報告もあります。サプリメントはあくまで食生活の補助です。

サプリメントは、栄養バランスの良い食事を基本にしつつ、必要に応じて取り入れましょう。使用を検討する際は医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

生理不順の検査と治療法

生理不順に対する検査や治療法について、以下の内容を解説します。

  • 婦人科で行われる検査
  • 薬物療法
  • カウンセリングと心理療法

婦人科で行われる検査

婦人科では、生理不順の原因を明らかにするために、複数の検査を組み合わせて総合的に診断が行われます。検査の内容は、以下のとおりです。

検査

内容

目的・ポイント

問診

生理周期、出血量、生理痛、生活習慣、既往歴、ストレス状況などを医師が確認

出血の程度や、生活背景を把握し原因を探る

内診

内診台で腟や子宮の状態を直接確認

子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)などの婦人科疾患の有無をチェックする

ホルモン検査

血液検査でエストロゲンやプロゲステロンの分泌量を測定

ホルモンバランスの乱れを把握する手がかりとなる

超音波検査

経腹的または経腟的に超音波で子宮・卵巣の状態を確認

子宮や卵巣の大きさ・形状・腫瘍・炎症などの有無を視覚的に確認する

診断の補助として、基礎体温の記録も大切です。基礎体温表はホルモンの分泌パターンや排卵の有無を視覚的に把握するための資料のため、医師が治療方針を立てる際の参考になります。思春期や20代女性に多いとされる「視床下部性無月経」は、放置すると骨粗鬆症のリスクが高まるため、早期の診断と治療が重要です

薬物療法

生理不順の治療には、体の状態や症状に応じてさまざまな薬物療法が用いられます。代表的な治療法は、ピルや漢方薬、サプリメントなどです。ピル(経口避妊薬)は、女性ホルモンの分泌を調整することで、生理周期の安定につながります。個人差がありますが、低用量ピルは副作用が比較的少ないとされており、生理痛やPMSの緩和も期待されます。

漢方薬は、体質や症状に応じて処方される自然由来の治療法で、副作用が少ない点が特徴です。生理不順以外にも、生理痛やPMSの改善にも活用されますが、効果が出るまでに時間がかかることもあるため、医師の指導のもとで根気強く続けることが大切です。

カウンセリングと心理療法

生理不順の背景にストレスが大きく関与している場合、心理的アプローチが改善につながることがあります。カウンセリングでは、専門のカウンセラーとの対話を通じて、自分の感情を整理しながらストレスの原因や解決のヒントを探ります。カウンセラーとの対話は、日常の中での不安を客観的に見つめ直す良い機会です。

認知行動療法は、ストレスに対する思考のクセや行動パターンに着目し、現実的で前向きな思考に変えていく心理療法です。失敗への不安な思考に対し「失敗も経験の一つで、次に活かせば良い」など、柔軟な考え方へ変えるトレーニングを行います。

さまざまなストレスが長期間にわたり蓄積されると、自律神経やホルモンバランスに影響を及ぼし、生理不順につながることもあります。心身のバランスを取り戻すための一歩として、心理的サポートの活用も選択肢の一つとして検討しましょう。

まとめ

ストレスと生理不順には深い関わりがあり、適切な対処を行うことが重要です。ストレスによって分泌されるホルモンは、生理周期にさまざまな影響を与えることがあります。生理不順には、無月経や頻発月経、稀発月経、過少月経、過多月経などの種類があり、症状や原因は人それぞれ異なります。

改善のために、セルフケアから始めることが基本です。ストレスを溜めないように意識し、規則正しい生活習慣や栄養バランスの良い食事を心がけましょう。改善が見られない、症状が重いなどの場合は、婦人科などに相談し、必要に応じて検査や薬物療法、カウンセリングなどを受けることが大切です。

健康な毎日を送るために、生理不順は放置せず、自分の体と向き合いながら適切なケアを取り入れましょう。

参考文献

Sato A, Fukawa-Nagira A, Sashihara T. Lactobacillus paragasseri OLL2809 Improves Premenstrual Psychological Symptoms in Healthy Women: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study. Nutrients, 2023, 15巻, 23号, p.4985

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